兎の絵の唐津手皿(工藤真人)

工藤真人さん、兎の絵の唐津手皿です。
全体的な印象としては古めかしいのですが、山を背景に野を飛び跳ねてるうさぎが可愛らしいですね。西洋の漫画のラビット風。
うさぎが右を向いてるのは工藤さんが左利き故。
人気の絵柄です。

愛嬌のあるウサギの絵は、例えば鳥獣戯画で広く知られているかと思います。人間さながらの行動をし、時にはいたずらも。ここでは擬人化された動物なんでしょうが、何か意味があるのでしょうか。

着物の柄としても使われているようで、呉服屋さんの説明で納得。縁起がいいんですね。

“うさぎは月の使いとも言われ、「ツキを呼ぶ」縁起の良い動物と信じられています。うさぎはその動きから跳躍、飛躍を表し、子沢山は豊穣・子孫繁栄の象徴とされ、長い耳には福を集めると言われています。”(あまのや呉服店

調べてみると西洋でもほぼ同様。単に亀に負けるバカなやつというわけではないようです。
今年も8月に工藤真人さんの個展が開催されます。そのハガキに使用されたのもウサギの絵が入った唐津手の皿。個展では多分実物が来ると思うのでぜひ縁起のいい兎の皿をお手に取ってみてください。
工藤真人 陶展 2023
工藤真人 陶展 2023

兎の絵の唐津手皿(工藤真人)
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