漆器のお取り扱いについて

■天然漆の漆器
漆器は間違った使い方をしなければ、長い年月が経っても使い続けることができる優れた器です。
木地は木ですので、断熱性があり、冷たい飲み物や熱い味噌汁などでは手にその冷たさや熱さが伝わりにくく、また軽いという特長があります。
漆に傷がついたりしたら塗り直して補修しまた使うことができます。

■かぶれないの?
漆は完全に乾いていれば触ってもかぶれることはありません。

■気をつけること
木地は“天然木”ですので、水に長時間浸け置かないようにしてください。(製品によっては問題ないというものもあるようです。)
レンジのそばなどの高温の場所にも置かないようにしてください。
長時間冷蔵庫へ入れることは避けてください。冷蔵庫内はとても乾燥していますので、割れるおそれがあります。
直射日光の紫外線もよくないようです。

■ナイフやフォークは?
漆に傷がつくので金属のナイフやスプーンを漆の皿などに使うのはおすすめできません。スプーンも同様ですので気をつけてお使いください。

■軽い汚れ
軽い汚れは、さっとぬるま湯で洗えば十分です。
お湯の温度は40℃くらい。お風呂のお湯が目安です。

■油汚れ
食器用の中性洗剤をお使いになっても大丈夫です。
洗剤を薄めて布巾ややわらかなスポンジにつけて優しく洗えばきれいに落ちます。

■水滴が気になる
水切り後、乾ききらないうちに乾いたやわらかい布巾で手早く拭いてください。
日々の乾拭きによってきれいな艶が出てくる漆器もあります。

■ご飯などのこびりつきは
内側にお湯をはって10分程度放置してください。ご飯粒がお湯を吸って緩み、やわらかなスポンジで洗うだけでカンタンに落ちます。

■指紋が付くのが気になる
石鹸できれいに洗えばほとんどつくことはなくなります。指の油脂が付着することでおきますので、指紋がついたら、洗ったり、濡れた布巾で軽く拭いてください。

■食器洗浄機での使用について
NGです。使用しないでください。

■漂白剤は使える?
原則としてお勧めできません。特に塩素系の漂白剤はご使用をお避けください。
酸素系漂白剤でしたら、汚れの少ないうちにご使用頂けます。

■電子レンジでの使用について
NGです。木製品は割れたり、発火の危険性がありますのでおやめください。

参考資料:
紀州漆器(http://www.chuokai-wakayama.or.jp/sikki-k/10_atsukai/10_index.html)
輪島屋善仁(http://wajimayazenni.co.jp/)
越前漆器atakaya(http://www.atakaya.com/hawto/choice01.html)