大昔の日本には「緑」という言葉が無かったせいなのか、熟してない柿の実は「青」と言葉では表現しますね。
砥部焼 梅乃瀬窯さんの描く柿の葉と柿の実は、葉は青で、実は緑。
現実ではいずれも緑色ですが、この色使いの方が実の色が際立ちます。
熟す前なので季節は夏ということになりますね。
つまり涼しさを感じさせるマグカップだということに思い当たります。
熟した柿の実を描けば、柿の実はオレンジ色になり雰囲気は秋。
趣はだいぶ違いものになります。
すっと上に向かって広がった胴の部分の形からは優雅さを感じます。
持ち手の部分の形も銅とのバランスよくきれいだと思います。
ソーサーとして使えるお皿と組み合わせていただくとまた美しいのではないでしょうか。
青い柿の実のマグカップ