冷たいものを飲むときグラスにつく結露は、手が濡れたり、コースターが濡れたり、さらにはテーブルが濡れて不快に思う方もいるかと思います。
そういう方にオススメは木のカップです。つまり漆器など木の器ですね。
木はガラスよりも断熱性があるので、結露しにくいわけです。全く結露しないということは言えませんが、試しに比較してみたところ確かにグラスよりは結露しないという結果でした。
まず次の写真は木のカップです。わりと薄いものです。氷と水を入れて数分経ったところでしょうか。室温は20度ほど。うっすらと縁のちょっと下に環状に結露しはじめているのが見えます。
そして次の写真は、前の写真の後、グラスにも同様に氷と水を入れ、約30分放置した後です。
グラスの方は結露の水がいく筋も垂れてしまってます。
一方、木のカップの方は水が入っているところまで全面結露がありますが、水は垂れてません。
もちろんグラスは透明なので中の飲み物が見えるという特長があり、木の器ではそういうわけにはいきません。
ただ、このように結露が気になる方には木のカップというのも選択肢としてはありなのではないかと思います。
結露しにくいという断熱性の違いは、つまり器の表面と中の液体との温度差によります。
木のカップの方よりもグラスの方がより冷たさを感じるということにもなります。熱い飲みものは耐熱ガラスである必要がありますが、木のカップだとどちらにも対応し、また耐熱ガラスよりも木のカップの方が熱くないということになりますね。
この点でいうと、銅や錫などのタンブラーはより顕著です。ガラスよりも熱を通すので、冷たいものはより冷たく感じ結露もグラス以上でしょう。熱いものは持てないほどになってしまいます。
それぞれの材質によるこのような違いを理解すると、いろいろな飲み物をより楽しめるということにもつながるはずです。