イノシシの口の形のようだから“お猪口”というそうですが、まさにこのデザインはお猪口です。
黒い拭き漆に錫でシルバーのラインが入っているので、引き締まった印象を受けます。黒も木地の木目が分かるくらいなのがいい。
木の器でおまけに形がスリムで軽いのに、底にかなりの厚みがあるので重心が下でバランスが考えられているようです。倒れにくくなっています。
器の下の方を持って飲むことになるので、こういう形は飲みやすいんじゃないでしょうか。
山中漆器 木下富雄さんのお猪口。
ぐい飲み 黒拭き漆 錫粉 お猪口形(木下富雄)