酒器のラインナップを検討する上で徳利にどの程度力をかけるか悩ましいと考えてます。
理由その1 : 自分が冷やでしか飲まない。
理由その2 : 居酒屋などで燗で飲んでるのを見かけない。
理由その3 : 温かくして飲むということは季節がかたよる。

ただし、このような見方は客観的ではないと思うので少々調べてみた。

独立行政法人 酒類総合研究所が平成20年に行った「清酒・ビール・ウイスキーの飲酒動機に関する調査(酒類総合研究所報告第180号)」によると、日本酒の飲み方について「冷や」が53.5%と一番で「お燗」は16.0%、季節や料理によって変えるという人が27.0%。変えるという人を「お燗」に加えたとしても「冷や」が圧倒的になっている。年代別で見ると50〜60代が男女とも最も「お燗」支持派。この調査が7年前なのでさらに「冷や」派が増えているのではないかと思う。

さかや粟原というオンラインショップのアンケート結果も見てみよう。こちらは平成18年なのでさらに昔であるが、「冷や」60%、「常温」14%、「ぬる燗」24%、「熱燗」にいたってはなんと0.2%!

実は先日、幼なじみと上野で飲んだ時、そやつは「お燗」を注文していて、「おまえお燗飲むの? 今時そんな奴いないぞ」と突っ込みを入れていた。2年東南アジアに赴任しているので「お燗」が懐かしいのかなあとは思ったけど、調査結果を見ても「お燗」派はごく少数だということが分かる。

「お燗」については結論出た感があり、徳利を一蓮托生にしようとしていたら居酒屋探検家 太田和彦さんのコラムを見て考えが変わった。

さしつさされつ

「さしつさされつ」。徳利でお酌をしあうというのはコミュニケーションなんですね。いやーいいコラムです。考えてみるとお酌というのが減っていることに気がつく。お燗しかり、瓶ビールが生ビールになってビールでお酌というのも消えつつある。居酒屋で飲む冷やなんか店員がお酌してくれるから味気ない。ワインはボトルからだけどお酌と言えばお酌かな。
酒を飲む時のコミュニケーションとして、お酌のしやすい徳利というのを意識して使うのもいいんじゃないでしょうか。冷やを徳利で飲むというのでもいいんじゃないでしょうか。

ということで徳利は扱いたいなあと決めました。

Tweet about this on TwitterShare on FacebookPin on PinterestShare on Google+Email this to someone
Tagged on: